少し時間がある時、のんびり、おっとりしたい時や珈琲ブレイクのお供にこんなクラシックの名曲を聴いてみるのもいいのではないでしょうか

クラシック名曲のある風景その32 ドヴォルザーク交響曲第9番「新世界より」

この「新世界より」は、ベートーヴェンの交響曲第5番「運命」、シューベルトの交響曲「未完成」と並んで「3大交響曲」と呼ばれるほど、演奏会でよく演奏される曲であり、聴きやすく親しみのもてる人気のあるシンフォニーです。

 ドヴォルザークは、1892年~1895年まで、ニューヨークにあるナショナル・コンサーヴァトリー・オブ・ミュージック・オブ・アメリカの院長の職に会った時に、アメリカの黒人の音楽が故郷ボヘミアの音楽に似ていることに刺激を受けて、アメリカという新世界から、故郷ボヘミアへ向けて作られた作品だと言われています。

この曲の魅力は、繊細な美しい旋律とフルオーケストラの圧倒されるほどの重層的な音の響きが適度な間隔で伝わってくるので、単調さを感じさせない。そのためわくわく感を感じさせてくれる。飽きないで聴き終わることができるところだろうか。

小澤征爾指揮



カラヤン指揮



クーベリック指揮



チェルビダッケ指揮



 1楽章 Adagio - Allegro molto ホ短調 8分の4拍子
序奏は弦の美しい旋律が流れ、クラリネットやホルンの象徴的な響きの後に突如として荒々しく低弦とティンパニのとどろきに驚かされる。盛り上がった後、一旦静まり、ホルンが民族的な旋律の第一主題を奏で、続いて、フルートとオーボエによる優しく温かな第二主題がト短調で現れ、展開部のフルオーケストラの響きに圧倒されていく。
 2楽章 Largo 変ニ長調 4分の4拍子
静かにイングリッシュホルンが有名な「家路」で知られる旋律にやすらぎを感じ、この郷愁を感じる旋律はなんとも味わい深い。ただ静かに耳をすませるしかない。陰影の抒情的な美しい音がそっと心に迫ってくるかのように続き、圧倒的な響きと穏やかな旋律が流れる。
 3楽章 Scherzo (Molto vivace) ホ短調 4分の3拍子
かなり速いテンポの音のとそれにティンパニーの音が印象的に高なる。そして民謡風の主題の旋律とドイツ風と称される主題の旋律が流れて聴く者の心を和ませる。そしてテインパニーのとどろきとともに圧倒的盛り上がりをみせる。次への展開を予想させて閉じる。

 4楽章 Allegro con fuoco。 ホ短調 4分の4拍子
冒頭から流れるあの有名な緊迫した序奏がなんとも素晴らしい。ここで一気に盛り上がり激烈な音を展開する。次第にフルート。オーボエ・チェロの静かにな郷愁的旋律となりドヴォルザークの故郷への切なる想いを感じさせる。更なる強烈な全奏となり曲を閉じる。この終曲部分の盛り上がりは、ただただ感嘆するしかない。


平成28年4月10日追記

この曲を取り上げた動機を記録しておきたく、追記しました。

平成28年1月から3月に放映されたた日本テレビ系列の「怪盗山猫」(亀梨和也、成宮寛貴、広瀬すず、大塚寧々ら出演)のドラマの冒頭に、当曲第4楽章が使われていたのが非常に印象に残り、この曲を取り上げたものです。