ふと聴きたくなる懐かしの洋楽
Engelbert Humperdinck - Stranger in Paradise
ストレンジャー・イン・パラダイス(エンゲルベルト・フンパーディンク)
「Stranger in paradise」は、1953年にニューヨークで初演されたミュージカル「キスメット(Kismet):運命という意味」の劇中で歌われた曲です。。原曲はロシアの作曲家ボロディンの歌劇「イーゴリ公:1890年初演」の劇中歌「ダンタン人の踊り」です。(ダッタン人はポロヴェツ人とするのが歴史的民族的にはふさわしいとされる)原曲はダッタン人が祖国に想いを馳せる歌です。
「キスメット(Kismet)」もアラビアンナイト物語を題材にしたミュージカルで、原曲のイメージのように、美しい風景をもつ楽園に迷い込んだ訪問者(Stranger in paradise)である男性が、天使である女性に向かって歌う曲です。
この曲は、美しいメロディと神秘的な歌詞からか、多くの歌手によってカバーされています。トニー・ベネットが歌うバージョンが評価されているようですが、今回はエンゲルベルト・フンパーディンクでお聴きください。
Take my hand
I'm a stranger in paradise
All lost in a wonderland
A stranger in paradise
If I stand starry-eyed
That's a danger in paradise
For mortals who stand beside
An angel like you
I saw your face
And I ascended
Out of the commonplace
Into the rare!
Somewhere in space
I hang suspended
Until I know
There's a chance that you care
Won't you answer the fervent prayer
Of a stranger in paradise?
Don't send me in dark despair
From all that I hunger for
But open your angel's arms
To the stranger in paradise
And tell him that he need be
A stranger no more
「私の手を取ってください
楽園ではまだ右左もわからない者です
不思議の国で迷子になった 楽園のよそ者です
夢見のような目で立ちつくしていると 楽園では危険なこと
あなたのような天使のかたわらに 人間が立っているのは
私はあなたの顔を見、凡庸な世界を抜け出して
私は上の場所に立ちました 稀有な場所へとたどり着いたのです
宇宙のどこかで 私は宙吊りになっている
あなたが好む運命があると 私が知るまでは
楽園のよそ者の熱い祈りに答えてくれませんか?
私が渇望するすべてから 暗い絶望へと送らないように
あなたの天使の腕を広げてください この楽園のよそ者に
そして彼に告げてください 彼はもう楽園のよそ者ではないと」
ボロディンの原曲のオーケストラ演奏です。
ラストワルツも良かったですが、この曲もいいですね。
なんとも言えない叙情性豊かなメロディが気に入りましたよ。
何回も聴いてしまいました。