ふと聴きたくなる懐かしの洋楽

ABBA - The Winner Takes It All
アバ  ザ・ウィナー

アバは、北欧の国スエーデン出身の4人組で、、「ダンシング・クイーン」や「チキチータ」「サンキュー・フォー・ザーミュージック」など数多くのヒット曲で1970年代を席巻したスーパーグループです。彼らは私生活でも2組の夫婦であり。しかし70年代後半になると2組の夫婦もそれぞれ離婚することになり、かなり複雑な関係を維持していました。
 この曲は「勝者が全てを奪っていく」という意味もつタイトルです。特にサビの部分で「勝者が全てを手にし、敗者は立ちすくむだけ」と歌っています。かなり意味深な曲だと分かります。
この曲を作ったのはビヨルンとベニーの男性陣で、 女性のアグネタが歌っているのです。別れた元夫が作り、別れた元妻が歌うという、何たる微妙な関係だったことでしょう。
そんな状況下で、当時、歌詞の内容はビヨルンとアグネタの離婚(1979年)を反映していると言われたこともありましたが、ビヨルン自身は否定しています。
「離婚の経験が参考にはなってはいるが内容はフィクションで自分達の場合は勝者も敗者もない。多くの人が事実をそのまま歌詞にしたと思っているようだけど それは違い、自分達の離婚についてどちらも勝者とは言えない」と話しています。
いずれにしても、複雑な曲であったわけですが、当の本人たちにとっては、この曲は気に入った曲のひとつだったようです。
私にとっても、メロディは、親しみやすく美しい曲なので、よく印象に残った曲でもありました。

歌詞の内容はこんな感じですご参考まで。


「過ぎたことは もう話したくない
心は痛むけれど 今では過去の話
カードは全て使い切ってしまった それはあなたも同じでしょう?
これ以上言うことはないわ 切り札もない
勝者はいつだって すべてを奪っていく
敗者は 勝利の脇で立ちすくむだけ 
それが運命というもの

そこが居場所だと思いながら あなたの腕に抱かれていた
それを当然だと思って 垣根を作り 家を築いたわ 
そこにいれば強くなれるとも思っていた
でも愚かだった ルールに従ってるだけだったの
神様はサイコロを転がすわ 氷のように冷たい心で
そして誰かは大切な人を失うことになる

勝者はすべてを奪っていき 敗者は倒れるだけ
簡単なことじゃない 文句を言えるはずもないわ

でも教えて 彼女は 昔の私のように あなたにキスをするの?
彼女が名前を呼べば 私も同じ気持ちになるのかしら?
心の奥の何処かで 私があたなを恋しがっていることを知るべきだわ
でも 何と言えばいいのかわからない ルールには従うしかないからね
私のような者は規則を守れって 審判がくだされるはず
このショーの観客は いつでもこの様子を静かに観ている

ゲームは繰り返されるわ 恋人に友達
大きなものから小さなものまで 勝者は全て奪っていくの

悲しくなるようなら もうこの話はしたくないわ
分かっているの あなたはさよならの握手に来たのよね
こんなに張り詰めて自信さえも失ったわたしを見て
気を悪くしたんだったら謝るわ
でもあなたも分かっているはず
いつだってすべてを持っていくのは勝者だと
勝者は何でも奪い去っていくの」