ふと聴きたくなる懐かしの洋楽

Paul McCartney&Stevie Wonder - Ebony And Ivory
エボニー・アンド・アイボリー (ポール・マッカートニー&スティーヴィー・ワンダー)


この曲は、「ピアノの黒鍵(Ebony)と白鍵(Ivory)が一つのハーモニーを奏でるように、白人と黒人が、しいては世界人類が調和してより良い世界を創り上げよう」というテーマを、当時の大物2代スターである、ポールとスティーヴィーが歌い上げ、世界で反響を呼んだ曲です。
ポールのアルバムでは「タッグ・オヴ・ウォー」に収録されています。(このアルバムは、ジョン・レノンの死によって制作が中断され、その後の1982年にやっと完成し、レノンの追悼的な歌「ヒア・トゥデイ」も収録されました。)

この曲が発表された1982年の直前では、1980年のジョン・レノン事件やその後のウィングスの解散などがありました。ビートルズ解散後であっても、ジョン・レノンの存在はポールにとっては心の支えであったろうし、ウィングスの消滅も、ポールの心情や体調に与える影響は大きかったようです。

そんな行き詰った?状況から脱するひとつの転機となったのが、同じアーティストとして敬愛するスティーヴーとの共演です。ポールからのこの曲の制作を働きかけ、スティーヴィーが快諾し、かなりの時間を費やして完成しました。ただ、PVは、両者のスケジュールが合わず、別々に制作し、のちに合成したようです。

黒鍵(Ebony)と白鍵(Ivory)の調和をテーマとしたこの曲は、究極的には人種差別のない世界となることを訴えていますが、そのメーセージは、ピアノの黒鍵と白鍵に例えられていることやメロディの優しさに包まれて、心地よく届きます。いつまでも大事にしたい曲です。


「エボニー(黒鍵)とアイヴォリー(白鍵)は
完璧なハーモニーを保って
ピアノの鍵盤の上に並んで
見事に調和している
ああ神様、なぜ僕たちはそれができないのか?

僕たちは人間が皆同じだって知っている
どこへ行こうとも
誰にだって長所や短所があるさ
僕たちは生きるために学び、
共に生き抜くために必要ものを
互いに分かち合っていこうということを学んでいる

エボニーとアイヴォリーは
完璧なハーモニーを保って
ピアノの鍵盤の上に並んで
見事に調和している
ああ神様、なぜ僕たちはそれができないのか?

エボニー アイヴォリー
完全に調和を保っている
エボニー アイヴォリー

僕たちは人間が皆同じだって知っている
どこへ行こうとも
誰にだって長所や短所があるさ
僕たちは生きるために学び、
共に生き抜くために必要ものを
互いに分かち合っていこうということを学んでいる

エボニーとアイヴォリーは
完全な調和を保ちながら
ピアノの鍵盤の上に並んで
見事に調和している
ああ神よ なぜ僕らにそれができないのか?

ピアノの鍵盤の上に並んでいる
ああ神よ なぜ僕らにそれができないのか?
エボニー アイヴォリー
完全に調和を保っている」