ふと聴きたくなる懐かしの洋楽


The Beatles - For No one 
フォー・ノー・ワン (ビートルズ)


この曲は、1966年にリリースされた『Revolver』に収録されている「For No One」です。あまり目立たない曲かもしれませんが、私が好んで聴いていた曲です。心が離れていってしまった女性をひたすら信じて待つなんとも悲しい男の歌ですね。

クラヴィコードというバロック時代の楽器が淡々と流れ、途中からフレンチホルンののどかな音も加わるという、なんとも印象的な構成となっています。歌詞からにじみ出る悲哀とのどかなながら少し哀愁を覗かせるメロディがこの曲を魅力的なものとしています。・・・感じ方はひとそれぞれでしょうが、私は結構好きです。 

「一日が始まり、君の心は痛む

彼女の優しい言葉がまだ あたりに消えずに残っている

彼女はもう君を必要としていないのに


彼女は起きて、化粧をする

ゆっくりと時間をかけて 急ごうと思ってもいない

彼女は君をもう必要としていない


彼女の瞳には何も映っていない

誰のためともなく流した涙の裏に愛情の気配も見当たらない

何年も続くはずの愛だったのに


君は彼女を求めている、彼女を必要としている

彼女がもう愛は死んだと言っても、君はそれを信じようとしない

彼女には君が必要なのだと思っている


彼女の瞳には何も映っていない

誰のためともなく流した涙の裏に愛情の気配も見当たらない

何年も続くはずの愛だったのに


君は家に留まり、彼女は外に出て行く

彼女は言う、「昔 よく知っている人がいたけれど もういないわ」

彼女はその男を必要としていない


一日が始まる、君の心は痛む

彼女が言ったことで君の頭がいっぱいになるときもあるだろう

君は彼女のことが忘れないだろう


彼女の瞳には何も映っていない

誰のためともなく流した涙の裏に愛情の気配も見当たらない

何年も続くはずの愛だったのに」