クラシック名曲のある風景その21 ブラームス交響曲第1番

このブラームス交響曲第1番を聴いいて、クラシック音楽を聴くようになったという人は意外と多いと聞いたことがあります。私もその一人です。学生時代に最初に買ったのが、バルビローリ指揮の廉価盤のレコード(1300円くらいだったか)のこの曲でした。
ワルター、ミンシュ、カラヤン、バーンスタイン、クーベリック、小澤征爾のなどの演奏がとくに気にっていよく聴いていました。最近は、you tubeで音楽を聴く機会が増え、CDを取り出して聴く機会が少なくなりました。クラシック音楽も次第にそういうスタイルで聴かれる方も多くなっているようです。


アバド指揮ベルリンフィル



オーマンディ指揮フィラデウフィア管弦楽団



小澤・サイトウキネンオケ(1987ベルリン公演 ライヴ)



バーンスタイン指揮ウィーンフィル



1楽章 Un poco sostenuto - Allegro ハ短調、8分の6拍子。
ティンバニの連打からいきなり始まる重苦しい緊迫感に満ちた冒頭からはじまり、ベートーヴェンの交響曲10番と言われるにふさわしい音の響きが続く。主部は木管楽器と弦によって基本動機が示され、そこに第一ヴァイオリンによる第一主題が力強く現れる。この楽章の重層な響きは、圧倒的な勢いで聴く者の胸を震わせる。次第に静かに楽章を閉じる。

2楽章 Andante sostenuto ホ長調、複合三部形式、4分の3拍子。
大変に静かな哀愁を感じさせてくれる。第1楽章の重層な響きに対してブラームスらしい孤独の影を宿した、渋く寂しげな侘しい気分の調べとなっているが、力強くも可憐な弦と金管の響きがなんとも感動的に美しい。


3楽章 Un poco allegretto e grazioso 変イ長調、複合三部形式、4分の2拍子。
古典的な交響曲では、通常は活発なスケルツォになるのが普通だが、ここではブラームス独自な典雅な曲となっている。曲は3部形式で主部はクラリネットが抒情的な寂しく優しい旋律をうたう。第4楽章の第一主題を
予見させるような旋律と力強い響きが現れる。

4楽章 Adagio - Più andante -Allegro non troppo, ma con brio ハ短調→ハ長調、4分の4拍子
序奏部は威厳あふれる堂々とした響きで始まる。木管楽器などを中心とした高揚感のある部分の後、ティンパニがとどろく。それが静かになると、有名なアルプスのホルンを思わせるおおらかな旋律が現れ続く主部は弦楽合奏によってベートーヴェンの第九の「歓喜の歌」に似ているといわれている第1主題が現れる。再現部は次第に力強い重層て音となり、終盤は圧倒的かつ劇的に展開し曲を閉じる。