ふと聴きたくなる懐かしの洋楽
Scarborough Fair / Canticle (Simon & Garfunkel)
スカボロ・フェア/詠唱 (サイモンとガーファンクル)
これも映画「卒業」の挿入歌です。イギリスのフォークシンガーが歌っていた民謡をアレンジしたものです。当時のベトナム戦争への、反戦歌的な詩が詠唱されています。曲中に出てくる「パセリ、セージ、ローズマリー、タイム」は香辛料だそうです。おまじないのような言葉として使われているという人もいます。
曲は、「スカボロー・エアに行くのですか。彼女に伝えて下さい。本当に愛した人に」と始まります。
「実現しそうもないこと(縫い目も針の後もない木綿のシャツを作ること。岸辺と海との間に1エーカーの土地を捜すこと。皮の鎌で収穫してヒースの束の中に収めること)を彼女が成し遂げてくれたら、本当の恋人になれると信じている男の悲しい歌」が流れます。この歌にかぶるようにして、「ベトナム戦争というすでになくなってしまった大義のための戦争を批判するかのような詩」が詠唱されます。
サイモンとガーファンクルが織りなすハーモニーは素晴らしく、この曲が名曲といわれる所以です。
この曲は、これで終わりと思ったところでまた繰り返されます。忘れた頃に戦争は繰り返されるかのように。
詠唱部分は、こんな詩が歌われています
深い緑の丘の山腹
雪の積もった地上で雀の姿を追いかける
毛布とベッドクロスに包まれる山の子供
進撃ラッパの音も聞かず眠りこける
丘の中腹で葉っぱが散る
銀色の涙を流しながら墓石を洗う
兵士が一人銃を磨いている
将軍は兵士たちに「殺せ」命令する
どうに忘れられた大義のために「戦え」と命ずる
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